災害(終戦)のドサクサで空き巣働いた奴(国)ら 。
2015年9月アーカイブ
{{assign var="epp" value=20}}有難い事に、ちょくちょく東京から友人達が泊まり掛けでいらして下さる。折角だからと、地元出身の共演者の皆さんに情報を得ながら、博多の味を日々堪能しています。
フグとゴマサバが食いたい!教えて貰った、瓦町通りの「英二楼」。残念ながらゴノサバは山だったが、フグはたっぷり、そして海鮮の大皿!小料理と提灯にあり、フグが売りだが、店主も若くムードはカジュアル。北島三郎氏がご贔屓になさっているとか。
劇場近くでサッパリしたものが食いたい!今度は行き当たりバッタリで飛び込んだ「ほてい屋」。今風な創作和食てな印象。鯨うね(加工すると鯨ベーコンになります)のネギしゃぶ。店の名物らしい。
地元の方に案内されて訪れた天神の「ねぎや」。庶民的で、お客を呼ばんかな!なアピールはなく、和洋雑多なメニューだが、博多で食いたいと思う物が、一通り揃っている。いけすもあり、イカの活作りが売り。今だに生きている頭と足は、後で唐揚げにしてくれる。パリパリなのにフワトロで超美味。
明日は中日。もっと食い尽くすぞ~!
第二部トークコーナーで、僕の発言に対するお客様のブーイングを受け、もつ鍋と明太子を堪能して来た。
連夜満席になるらしい所を、開店時刻午後5時から2時間だけ割り込ませて貰った、もつ鍋専門店「おおやま本店」!
グルメ系ネット情報で紹介される金額って、幾分控えめだと思っていたが、4人で散々飲み食いして、ズバリな上りで驚いた(もつ鍋一人前1190円也、もつが全てマルチョウ系)。
お勧め味噌味の甘さに、ピッタリな辛口白ワインが絶妙。一緒に頼んだ明太子も、漬け汁に秘密があるのか、甘めな仕上がりで、飲み物を邪魔にしない。(結局、もつ鍋メインで、明太子は付け足しでした/苦笑)
今だ研修生たる(12月本公演、実験浄瑠璃劇「毛皮のマリー」にて入座披露の予定)押田健史こと、オッシーは役に合わせて角刈り中!
やっと博多ライフのペースが掴めて来た。
脚本のG2氏が、たまたま立ち寄った店の店主の博多っ子振りに感じ入り、初稿台本の方言添削を願ったという、その店「伴の字」へ皆で!
さぞや男臭い、博多らしい惣菜を饗するかと思いきや、少しレトロな内装に、メニューは洋食がメイン(画像はチーズ・ハンバーグ、美味か~!)。が、切り盛りするご夫婦は、矢張りチャキチャキ(という表現で良いものか?)な博多っ子で、ご主人に至っては、若い頃随分ブイブイ言わせていたようで、印象は「博多ヤンキー」。
世代は僕に近いのだが、お祖父様がバリバリの博多弁だったそうで、古い言葉も記憶していると言う。その喧嘩っ早さは江戸の子のそれと良く似ている。彼らが「山笠」の文化を支えているのである。
因みに店名の「伴」は、3年前に亡くなった、愛犬のレトリバー「伴二郎」からのネーミングだそうだ。
名物「ゴマサバ」は注文受けてから捌き、小骨を抜いてた。いい加減な店のゴマサバは、虫を見落としたりするから、注意する必要があるらしい。
博多座から徒歩3分位かしら。
元は屋台だったそうだ。業界でも話題だが、何より地元代表、日芸同期「二橋康浩(在学当時の愛称はミキちゃんだった)」が何よりのご推薦!こりゃお墨付きと言っていい。
博多の仕来り?では、焼き鳥屋で最初に頼むのは「豚バラ」、そして鳥皮
。
他のメニューも何せ安いのよ。豆腐ステーキは山芋に隠れて本体が見えず、卵焼きはフワフワと出汁?にどっぷり浸っている。
常連らしき若人が、全てラクビー選手並みの体型。ミキちゃんの証言では、皆「山笠」に出張る祭り男達らしい。
お花を頂戴しています。楽屋が華やかで嬉しい。
第一部の芝居は兎も角、第二部でも日替わりだが、ド緊張なお役目もあり、博多ライフが落ち着くまで時間を要しそう。
初めての博多弁、接続部分や言葉尻が、フッと判らなくなる恐怖が
。
毎ステージ前に、台詞を確認している。
微妙な音遣いが必要だが、京訛りで厄介な平坦読みは経験済みなんで役に立つ。いい意味で慣れを戒める事に繋がる。
滅多にない、女優さん達と打ち交じっての女形で、肉体的にも緊張を強いられ、言わば心身一体、健康的な俳優生活を送れている(笑)。
久し振りの地方一か月公演。しかも和物の女形役なんで、メイク道具やら諸々大荷物!楽屋備品に関しては、歴代の座員付き人連が、その都度集めてくれた品々が一箱に収めてある。以前中日劇場「OINARI」でホテル住まいして、激太りした大失敗の反省で、ウィークリーマンションでの自炊生活を選択。その準備も何やかや。
海外旅行並みの手荷物を預け、夕刻にリハーサル室での稽古が無ければ
と、ほろ酔いの空の旅を断念し、その時間を埋めに展望台へ。ピカチューの飛行機可愛い!
博多空港って住宅街の只中にあるんだね、怖~い!
確認稽古の前に腹拵え、博多座前の商店街にて「バークレー」のハンカレー(ハンバーグカレー)を。
ご当地では有名なのかしら?店内の白壁に有名人のサインがチラホラ。中に「中村隼人」とあった。柔らかいハンバーグに、色んな具材が溶け交じったカレーか庶民的な味で、老若男女に受けるのは確か。
無事稽古も終わり、宿近くの「いけす料理 第8八千代丸」で、見よ!生きた鮑!レモン掛けると、本当に嫌々をする所を、ゴメン!と頬張る。コリコリの歯応えが、辛口の白ワインとぴったり!
博多最初の夜は呑気に過ぎて行くのであった。
御存じだろうか?かの「ライオンキング」を演出した御仁である。彼女が昨年、ブルックリンの新しい劇場で発表した舞台「夏の夜の夢」を映像化した作品、特別試写会にて拝見した(11月13日よりTOHOシネマズ日本橋でロードショー)。
実はジュリーさんご本人が来日していて、試写後、観客とQ&Aするという!
(この後、ちょっとネタバレしますが、知ってても素晴らしさは減じないと、僕は思います)
さて、その作品。三方を客席に囲まれた素舞台の真ん中に簡素なベッド。ここから何もかもが始まる。一部最新テクノロジーが使われているが、空間変化の9割が手作業というのは、「ライオンキング」で見せた超アナログの延長線。しかも、あの豪華さとは真逆でシンプルだから、触発されるイメージの深さが半端ない。
パック役のキャサリン・ハンターが、女でなく男でなく、老人のようでガキ!という超絶な存在で圧巻!オーベロン&ティターニア、シーシアス&ヒポリタ、の2組が黒白逆でセクシー。その他、豊かな演出以上に色濃い出演者が凄い。Q&Aでも、キャサリン(パック役)と子供達のワークショップに1年、主要メンバーとも稽古に3ヶ月掛けたという環境が何より羨ましい。
ベッド→宝箱という違いはあるが、1992年に出演した、ペーター・ストルマーレ氏演出の「夏~」が思い出された。彼も彼女(Q&Aで明かしていた)も、「羽根生やして可愛らしい妖精」は大嫌いだった。
ともかく!ともかく!今秋、必見な映画です!